ヘテロ二量体化Igドメイン
Patent Information
- Authority / Receiving Office
- JP · JP
- Patent Type
- Patents
- Current Assignee / Owner
- UNIVERSITAT STUTTGART
- Filing Date
- 2023-06-29
- Publication Date
- 2026-07-17
AI Technical Summary
【0037】 第六の態様において、本発明は、医薬として使用するための第一の態様のタンパク質複合体を提供する。 本開示は以下の態様を提供し得る。 [項1] 少なくとも2つのアミノ酸鎖Iおよびアミノ酸鎖IIを含み、該アミノ酸鎖Iおよびアミノ酸鎖IIは、アミノ酸鎖Iに含まれるヘテロ二量体化領域I(HRI)およびアミノ酸鎖IIに含まれるヘテロ二量体化領域II(HRII)を介して互いに非共有結合しているタンパク質複合体であって、 (a)HRIは、7つの逆平行βストランドAI、BI、CI、DI、EI、FI、およびGI、6つの介在領域bI、cI、dI、eI、fI、およびgI、N末端領域aI、およびC末端領域hIを、N末端からC末端に以下の順序の位置で含み: aI-AI-bI-BI-cI-CI-dI-DI-eI-EI-fI-FI-gI-GI-hI、 HRIは免疫グロブリンまたは免疫グロブリン様タンパク質の1番目のヒト定常領域(1番目のCRI、アクセプター)に免疫グロブリンまたは免疫グロブリン様タンパク質の2番目のヒト定常領域(2番目のCRI、ドナー)のアミノ酸が点在した融合タンパク質であり、 ここで、1番目のCRIは、7つの逆平行βストランドA1、B1、C1、D1、E1、F1、およびG1、6つの介在領域b1、c1、d1、e1、f1、およびg1、N末端領域a1、およびC-末端領域h1を、N末端からC末端に以下の順序の位置で含み: a1-A1-b1-B1-c1-C1-d1-D1-e1-E1-f1-F1-g1-G1-h1、 ここで2番目のCRIは、7つの逆平行βストランドA2、B2、C2、D2、E2、F2、およびG2、6つの介在領域b2、c2、d2、e2、f2、およびg2、N末端領域a2、およびC末端領域h2を、N末端からC末端に以下の順序の位置で含み: a2-A2-b2-B2-c2-C2-d2-D2-e2-E2-f2-F2-g2-G2-h2、 ここで、HRIは1番目のCRIのアミノ酸配列を有し、1番目のCRIの少なくとも以下のアミノ酸が2番目のCRIの以下のアミノ酸で置換されている: (i)a1の少なくとも1つのアミノ酸がa2の少なくとも1つのアミノ酸で置換されている(置換1); (ii)c1の少なくとも1つのアミノ酸がc2の少なくとも1つのアミノ酸で置換されている(置換2);および (iii)g1の少なくとも1つのアミノ酸がg2の少なくとも1つのアミノ酸で置換されている(置換3)、および (b)HRIIは、7つの逆平行βストランドAII、BII、CII、DII、EII、FII、およびGII、6つの介在領域bII、cII、dII、eII、fII、およびgII、N末端領域aIIおよびC末端領域hIIを、N末端からC末端に以下の順序の位置で含み: aII-AII-bII-BII-cII-CII-dII-DII-eII-EII-fII-FII-gII-GII-hII、 HRIIは免疫グロブリンまたは免疫グロブリン様タンパク質の3番目のヒト定常領域(3番目のCRI、アクセプター)に免疫グロブリンまたは免疫グロブリン様タンパク質の4番目のヒト定常領域(4番目のCRI、ドナー)のアミノ酸が点在した融合タンパク質であり、 ここで、3番目のCRIは、7つの逆平行βストランドA3、B3、C3、D3、E3、F3、およびG3、6つの介在領域b3、c3、d3、e3、f3、およびg3、N末端領域a3、およびC末端領域h3を、N末端からC末端に以下の順序の位置で含み: a3-A3-b3-B3-c3-C3-d3-D3-e3-E3-f3-F3-g3-G3-h3、 ここで4番目のCRIは、7つの逆平行βストランドA4、B4、C4、D4、E4、F4、およびG4、6つの介在領域b4、c4、d4、e4、f4、およびg4、N末端領域a4、およびC末端領域h4を、N末端からC末端に以下の順序の位置で含み: a4-A4-b4-B4-c4 -C4-d4-D4-e4-E4-f4-F4-g4-G4-h4、 ここで、HRIIは3番目のCRIのアミノ酸配列を有し、3番目のCRIの少なくとも以下のアミノ酸が4番目のCRIの以下のアミノ酸で置換されている: (i)a3の少なくとも1つのアミノ酸がa4の少なくとも1つのアミノ酸で置換されている(置換4); (ii)c3の少なくとも1つのアミノ酸がc4の少なくとも1つのアミノ酸で置換されている(置換5);および (iii)g3の少なくとも1つのアミノ酸がg4の少なくとも1つのアミノ酸で置換されている(置換6)、 ここで、1番目のCRIおよび3番目のCRIは互いに異なり、生理学的条件下で互いに特異的に結合する、タンパク質複合体。 [項2] 免疫グロブリンまたは免疫グロブリン様タンパク質が、IgG1、Igカッパ、T細胞受容体(TCR)α、TCRβ、新生児Fc受容体(FcRn)、β2ミクログロブリン、Igラムダ、IgG2、IgG3、IgG4、IgA1、IgA2、IgD、IgE、IgM、ヒト白血球抗原(HLA)AまたはBおよびHLA-Dから選択される、項1に記載のタンパク質複合体。 [項3] 1番目のCRIおよび3番目のCRIが、好ましくは配列番号1のアミノ酸配列を有するIgG1の重鎖1(CH1)の定常領域;好ましくは配列番号18のアミノ酸配列を有するIgκ定常領域;好ましくは配列番号10のアミノ酸配列を有するT細胞受容体(TCR)αの定常領域;好ましくは配列番号11のアミノ酸配列を有するTCRβの定常領域;好ましくは配列番号12のアミノ酸配列を有する新生児Fc受容体(FcRn)アルファ3;好ましくは配列番号13のアミノ酸配列を有するβ2ミクログロブリン;好ましくは配列番号19のアミノ酸配列を有するIgλ定常領域;好ましくは配列番号2のアミノ酸配列を有するIgG2;好ましくは配列番号3のアミノ酸配列を有するIgG3;好ましくは配列番号4のアミノ酸配列を有するIgG4;好ましくは配列番号5のアミノ酸配列を有するIgA1;好ましくは配列番号6のアミノ酸配列を有するIgA2;好ましくは配列番号7のアミノ酸配列を有するIgD;好ましくは配列番号8のアミノ酸配列を有するIgE;好ましくは配列番号9のアミノ酸配列を有するIgM;好ましくは配列番号14のアミノ酸配列を有するヒト白血球抗原(HLA)A、または好ましくは配列番号15のアミノ酸配列を有するHLA-Bα3;好ましくは配列番号16のアミノ酸配列を有するHLA-Dα2;および好ましくは配列番号17のアミノ酸配列を有するHLA-Dβ2からなる群から独立して選択され、 好ましくは以下の1番目のCRIと3番目のCRIの組み合わせ: (i)1番目のCRI:IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgA1、IgA2、IgD、IgE、またはIgMのCH1および3番目のCRI:Igκ定常領域および/またはIgλ定常領域; (ii)1番目のCRI:TCRαの定常領域および3番目のCRI:TCRβの定常領域; (iii)1番目のCRI:FcRnアルファ3;HLA-Aα3;またはHLA-Bα3および3番目のCRI:β2ミクログロブリン;および (iv)1番目のCRI:HLA-Dα2および3番目のCRI:HLA-Dβ2 が選択される、項1または2に記載のタンパク質複合体。 [項4] (i)2番目のCRIおよび4番目のCRIが同一であり、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgA1、IgA2のCH3;IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgA1、IgA2、IgD、IgE、またはIgMのCH1;またはIgD;IgEまたはIgMのCH4;およびIgκまたはIgλ定常領域からなる群から選択される、または (ii)2番目のCRIおよび4番目のCRIが、IgG1のCH1、IgκまたはIgλ定常領域、IgG2、IgG3、IgG4、IgA1、IgA2、IgD、IgE、またはIgMのCH1;IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgA1、IgA2、またはIgDのCH3およびIgEまたはIgMのCH4からなるグループから個別に選択される、項1~3のいずれかに記載のタンパク質複合体。 [項5] (i)置換1および/または置換4において、1番目のCRIおよび/または3番目のCRIのN末端からベータストランドA(Ig様定常領域コンセンサス(IgLCRC、図4に示す)の1位~12位)までのすべてのアミノ酸が、2番目のCRIまたは4番目のCRIのN末端からベータシートA(IgLCRCの1位~12位)までのすべてのアミノ酸でそれぞれ置換されており; (ii)置換2および/または置換5において、1番目のCRIまたは3番目のCRIのIgLCRCの41-45、41-46、41-47、41-48、41-49、41-50、41-51、42-45、42-46、42-47、42-48、42-49、42-50、42-51、43-45、43-46、43-47、43-48、43-49、43-50、43-51、44-45、44-46、44-47、44-48、44-49、44-50、44-51、45-45、45-46、45-47、45-48、45-49、45-50、または45-51位のアミノ酸が、2番目のCRIまたは4番目のCRIの41-45、41-46、41-47、41-48、41-49、41-50、41-51、42-45、42-46、42-47、42-48、42-49、42-50、42-51、43-45、43-46、43-47、43-48、43-49、43-50、43-51、44-45、44-46、44-47、44-48、44-49、44-50、44-51、45-45、45-46、45-47、45-48、45-49、45-50、または45-51位のアミノ酸でそれぞれ置換されており;および (iii)置換3および/または置換6において、1番目のCRIまたは3番目のCRIのIgLCRCの103-127、103-128、103-129、103-130、103-131、103-132、104-127、104-128、104-129、104-130、104-131、104-132、105-127、105-128、105-129、105-130、105-131、105-132、106-127、106-128、106-129、106-130、106-131、106-132、107-127、107-128、107-129、107-130、107-131、107-132、108-127、108-128、108-129、108-130、108-131、108-132、109-127、109-128、109-129、109-130、109-131または109-132位のアミノ酸が、2番目のCRIまたは4番目のCRIのIgLCRCの103-127、103-128、103-129、103-130、103-131、103-132、104-127、104-128、104-129、104-130、104-131、104-132、105-127、105-128、105-129、105-130、105-131、105-132、106-127、106-128、106-129、106-130、106-131、106-132、107-127、107-128、107-129、107-130、107-131、107-132、108-127、108-128、108-129、108-130、108-131、108-132、109-127、109-128、109-129、109-130、109-131または109-132位のアミノ酸でそれぞれ置換されている、 項1~4のいずれかに記載のタンパク質複合体。 [項6] 置換1~6に加えて、1番目のCRIおよび/または3番目のCRIのIgLCRCの37位および/または47位および/または49位および/または81位および/または107位のアミノ酸が、それぞれ、2番目のCRIおよび/または4番目のCRIのIgLCRCの37位および/または47位および/または49位および/または81位および/または107位のアミノ酸で置換される、項1~5のいずれかに記載のタンパク質複合体。 [項7] 以下の1番目のCRIと3番目のCRIの組み合わせ: (i)1番目のCRI:IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgA1、IgA2、IgD、IgE、またはIgMのCH1および3番目のCRI:Igκ定常領域および/またはIgλ定常領域; (ii)1番目のCRI:TCRαの定常領域および3番目のCRI:TCRβの定常領域 の結果、HRIおよびHRIIがそれぞれ、図4に示すように、IgLCRCの20位(IgG2、IgG3、IgG4、またはIgMのCH1)、21位(IgDのCH1)、135位(IgA1またはIgA2のCH1)、138位(IgG1またはIgEのCH1、IgκのCL、IgλのCL)、139位(TCRβの定常ドメイン)または141位(TCRaの定常ドメイン)でHRIとHRIIとの間に共有結合を形成するように配置された少なくとも1つのCys残基を含む、項1~6のいずれかに記載のタンパク質複合体。 [項8] HRIおよびHRIIが、それぞれ配列番号20および配列番号21、配列番号22および配列番号23、配列番号24および配列番号25、配列番号26および配列番号27、配列番号28および配列番号32、配列番号28および配列番号33、配列番号31および配列番号29、および配列番号31および配列番号30のアミノ酸配列、または、それぞれ示されたアミノ酸配列に対して少なくとも70%の配列同一性を有するそのヘテロ二量体化変異体を有する、項1~7のいずれかに記載のタンパク質複合体。 [項9] アミノ酸鎖Iおよび/またはアミノ酸鎖IIが、抗体のCH2またはCH3ドメイン;好ましくは、Fv、一本鎖Fv(scFv)、ジスルフィド安定化Fv、ジスルフィド安定化scFv、Fab、一本鎖Fab、単一ドメイン抗体、可変重鎖ドメイン(VH)、可変軽鎖ドメイン(VL)、T細胞受容体またはその抗原結合断片、ナノボディ、VHH、1つ以上の抗体様結合タンパク質(例えば、ダーピン、アンチカリン、アフィボディ、フィブロネクチン様ドメインなど)からなる群から選択される1つまたはそれ以上の抗原特異的リガンド(ASL);抗体ヒンジ領域(HR)、1つまたはそれ以上のリンカー配列(L)、1つまたはそれ以上のサイトカイン(C、例えば、TNFスーパーファミリーのメンバーおよびその一本鎖誘導体、インターロイキン(IL、例えば、IL-2)、インターフェロン(例えば、IFNγ)、成長因子、ホルモン、リガンド、ペプチド、リガンド結合活性を有する受容体断片、キレート剤、酵素、凝固因子、抗凝固剤、およびそれらの誘導体からなる群から選択される1つまたはそれ以上のアミノ酸要素をさらに含み、 アミノ酸鎖Iが1つまたはそれ以上の抗原特異的リガンド(ASL)および/または1つまたはそれ以上のエフェクター分子を含み、アミノ酸鎖IIが1つまたはそれ以上の抗原特異的リガンド(ASL)および/または1つまたはそれ以上のエフェクター分子を含み、ここで、ASLモジュールは、例えば、細胞表面タンパク質(受容体、接着分子、チャネル、輸送体など)、ホルモン、成長因子、サイトカイン、リガンド、血清タンパク質、凝固因子、線維素溶解因子、ケモカイン、酵素に特異的に結合する分子の群から選択され、エフェクター分子が、例えば、細胞表面タンパク質(受容体、接着分子、チャネル、輸送体など)、ホルモン、成長因子、サイトカイン、リガンド、血清タンパク質、凝固因子、線維素溶解因子、ケモカイン、酵素などの分子などの群から選択される、 項1~8のいずれかに記載のタンパク質複合体。 [項10] 項1~9に記載のアミノ酸鎖Iまたはアミノ酸鎖II、好ましくはこれらアミノ酸鎖の組み合わせ、ここで、鎖Iおよび鎖IIは、配列番号41および配列番号42、配列番号34および配列番号35、配列番号43および配列番号44、配列番号36および配列番号37(scFv13.7-Fc1k)、配列番号36および配列番号38(scFv13.7-CD3-ヒンジ-Fc1k)、配列番号39および配列番号38(scFv3-43-CD3-ヒンジ-Fc1k)または配列番号40および配列番号38(scFvhuMCSP-CD3-ヒンジ-Fc1k)によるアミノ酸配列を有する。 [項11] 項10に記載のアミノ酸鎖Iおよび/またはアミノ酸鎖IIをコードする核酸。 [項12] 項11に記載の核酸を含むベクター。 [項13] アミノ酸鎖IのHRIおよび/またはアミノ酸鎖IIのHRIIのアミノ酸配列を定義する方法であって、以下の工程を含む方法: (i)1番目のCRI、2番目のCRI、3番目のCRI、および4番目のCRIを選択し; (ii)1番目のCRI、2番目のCRI、3番目のCRI、および4番目のCRIの7つのベータストランドA、B、C、D、E、FおよびG、1番目のCRI、2番目のCRI、3番目のCRI、および4番目のCRIの介在配列b、c、d、e、fおよびg、1番目のCRI、2番目のCRI、3番目のCRI、および4番目のCRIのそれぞれのN末端配列およびC末端配列aおよびhを定義し; (iii)1番目のCRIのaの少なくとも1つのアミノ酸を2番目のCRIのaの少なくとも1つのアミノ酸で置換し(置換1);1番目のCRIのcの少なくとも1つのアミノ酸を2番目のCRIのcの少なくとも1つのアミノ酸で置換し(置換2);1番目のCRIのgの少なくとも1つのアミノ酸を2番目のCRIのgの少なくとも1つのアミノ酸で置換し(置換3);3番目のCRIのaの少なくとも1つのアミノ酸を4番目のCRIのaの少なくとも1つのアミノ酸で置換し(置換4);3番目のCRIのcの少なくとも1つのアミノ酸を4番目のCRIのcの少なくとも1つのアミノ酸で置換し(置換5);および3番目のCRIのgの少なくとも1つのアミノ酸を4番目のCRIのgの少なくとも1つのアミノ酸で置換し(置換6)、 ここで、1番目のCRIおよび3番目のCRIは互いに異なり、生理学的条件下で互いに特異的に結合する。 [項14] アミノ酸鎖Iおよび/またはアミノ酸鎖IIをコードする核酸を宿主細胞に導入し、ついでアミノ酸鎖Iおよび/またはアミノ酸鎖IIを発現する工程を含む、項13に記載のHRI配列を含むアミノ酸鎖Iおよび/または項13に記載のHRII配列を含むアミノ酸鎖IIの製造方法。 [項15] 医薬として、好ましくは炎症性疾患、自己免疫疾患、アレルギー性疾患、増殖性疾患、癌型疾患、皮膚疾患、内分泌疾患、目の疾患および障害、遺伝的障害、代謝性疾患、感染症、腸疾患、神経障害、および精神疾患などの、しかしこれらに限定されない障害または疾患の予防、治療または診断に使用するためのものである、項1~9のいずれかに記載のタンパク質複合体または項10に記載のアミノ酸鎖Iおよび/またはアミノ酸鎖II。
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